2012年度実習生
2013年度 実習生
H24.10.17 鳥大医学部医学科4年生 藤原和歌子
一日の実習を終えて
まず始めに、今日一日ありがとうございました。実際に一般の病院を見学させて頂いたのは久しぶりの体験で、授業ばかりで遠のいていた医療を実感することができました。
私は、在宅医療の現場を見せていただくのは初めての経験だったのですが、病院での診察とは違い、患者さんの生活の様子がよく見え理解しやすいのかな、と思った一方で患者さんのテリトリーに立ち入ることの難しさを感じました。今回の実習では、血圧や体温測定をさせていただいたのですが、先生方や看護師の方のようにコミュニケーションをうまくとることはできず、結果的にただこなす作業でしたが、患者ごとに対応を変えられたり、その個人の病状だけでなく性格なども把握しておられる先生方、看護師の方の様子はとてもかっこ良く見えました。
今日一日の実習で在宅医療について理解したつもりはありませんが、今回の実習をきっかけに医療の在り方について考えを深めていきたいと思いました。
今日一日貴重な体験をさせて頂き、本当にありがとうございました。
H24.10.17 鳥大医学部医学科4年生 藤井 香綸
ひだまりクリニックでの体験を終えて
ひだまりクリニックで訪問診療に参加させていただき、外来で診るのとはまた違う面から患者さん方をみることができました。お宅に直接伺うことで患者さんの住環境、気分の変化などをみることができ、より患者さんの普段の生活に近い医療ができているなと感じました。
またほとんどの患者さんが胃瘻をされていることから、患者さんの人生観についても考えさせられました。ある程度は自然の流れにまかせ、延命はあまりしない方や、中心静脈をされる方、様々な方がおられ、本人やご家族の方の考え方や希望も様々であることがわかりました。今日一日の体験を通し、在宅医療は患者さんの生活に寄り添っていく医療だと強く感じました。
H24.10.24 鳥大医学部医学科4年生 船崎 俊也
訪問診療について回らせていただいて
地域医療について、授業などを通じて大まかなコトは習っていましたが、実際の訪問医療を体験をさせて頂いて、話を聞くだけではわからない事を学べて、とてもよい経験となりました。自分が一日を通して一番印象に残ったことは、家を訪問させていただいた後に、その方のカンファレンスに参加をさせていただいたのですが、一人の患者さんに対して 医師・看護師・ヘルパーさん・訪問入浴など様々な立場の方が参加し、ご家族の前で情報交換をされていたコトです。特に、゛サービスと家族のつながり゛ という言葉がとても印象的で、患者さんだけでなく、その家族とも関わっていくという訪問診療の実態を感じるコトができ、勉強になりました。
私事ですが、患者さんを目の前にして何もできないことがないというのが非常に悔しかったので、学生のうちにしっかり勉強し臨床に出られる知識をつけたいと思いました。
最後になりますが、院長先生・前田先生を始め関わってくださった看護師のみなさんやスタッフのみなさん、一日という短い時間でしたが本当にありがとうございました。
H24.10.24 鳥大医学部医学科4年生 宍戸 亜由美
訪問診療について回らさせて頂いて
今日一日、ひだまりクリニックの先生方、看護師の方、事務の方、本当にありがとうございました。朝のカンファレンスで、患者さん一人ひとりの情報共有を医師、看護師間でもきちっとされていて、皆さんで話し合っておられる姿や、いつでも緊急時にすぐ対応できるようにと、院長先生、前田先生、畠先生の3人の先生方が全部の患者さんのことをきちんと分かっておこう、という姿勢が印象的でした。訪問診療について回らせて頂く中で感じたのは、患者さんによって、施設で過ごされている、自宅で過ごされている、そしてそれを支えてくださる家族の方の状況や受けられているサービスなど、百人百色であって、その方の置かれた環境の中で、どれだけ本人さんの希望を通すことができるか、そしてご家族がかかえこまないようにするかもしくはもっと関わって頂くかというバランスはとても難しいことだということです。しかし、医療者として、一緒に悩み寄り添っていくことこそ大切なのでと思いました。その中で、ホームヘルパーさんの大切さ、存在の大きさも改めて感じました。また訪問診療や総合診療に興味がある私として、今日実習させて頂いた上で大きかったのは、3人の先生がそれぞれ数年前まで自分の専門分野でバリバリやっておられたということです。各自が何かプロフェッショナルを持って補い合ったり教え合ったりされる形もあるのだと新たな発見をさせていただきました。
また、看護師の田中さんの気さくな雰囲気で患者さんや施設スタッフさんと関わっておられる姿や、長谷川さんのとってもやわらかい物腰もとっても素敵でした。これからも、地域医療の第一線で、地域を支えていってください。至らない点もたくさんあったかと思いますが、自習をさせて頂いて、本当にありがとうございました。
H24.10.31 鳥大医学部医学科4年生 塩 久
今回初めて在宅医療専門で運営されているクリニックを実習させて頂きましたが、24時間対応で待機があるという特徴から、医師、看護師の方々がすべての患者さんの情報をしっかりと共有されていることにまず驚きました。人間関係の構築の面で短所となる場合もあるとは思いますがいつでも誰でもすぐに対応できる体制造りはこういったクリニックでは合理的であると思いました。
訪問診療では、時間で区切らず、一人ひとりに必要な時間をとって診療できる点が通常の外来と全く異なり、在宅医療の魅力の一つだと感じました。また実際に患者さんの自宅でありのままの生活をみることで、いかに患者さんの背景や患者の存在、在宅の医療、介護に関わる人たちのことを考慮することが重要であるかがわかったように思います。今日は訪問診療に加え午前、午後とも往診に帯同させていただくことができましたが、往診後の患者さんやご家族の「安心しました」という言葉が自分が診たわけでもないのに非常にうれしく、地域の方々の心と体の支えとなる仕事をされているのだなと感じました。
今回の実習ではひだまりクリニックの活動の一部しか見ることができなかったとは思いますが、在宅で患者さんが生活をするうえで大変な力になる施設があるということを実際この目で見ることができ、非常に有意義な実習となりました。快く実習生を受け入れて下さったひだまりクリニックの皆様と、患者さんやそのご家族の皆様に深く感謝申し上げます。
ありがとうございました
H24.10.31 鳥大医学部医学科4年生 土江 宏和
訪問診療を初めて体験させていただき、訪問医療の重要性を改めて感じることができ、とても有意義な実習でした。在宅の患者さんへの訪問に4回行かせていただきましたが、その中のほとんどの介護者の方が介護を楽しく感じているとおっしゃっていて、イキイキと介護をしているということがとても印象的でした。その中でも介護を受けている患者さんの息子のお嫁さんが介護が楽しいとおっしゃっていたことに驚きました介護を何となくみんなが嫌がるものと捉えていたので、介護のイメージが大きく変わりました。
午後には介護施設への訪問について行かせていただきましたが、在宅(自分の家)の方々よりも、医師や看護師さんが訪ねてくるということを楽しみにしているように感じました。訪問した先生がアイドルであるみたいに歓迎されておられたのが印象的でした。やはり在宅に比べて、家族や知り合いに会う機会が少ないことがその理由なのかなと思いました。
また訪問診療という分野は今後より一層大切になっていくということを感じました。
訪問診療の対象としてはやはり、がんや脳血管疾患、認知症などの高齢者が多いと思いますが、今後ますます日本の高齢者は増えていくので、より一層訪問診察が大事だと感じました。今日、訪問診療にいっしょに行かせていただいたり、カンファレンスに参加させていただいて、一人の患者さんが一度に多くの病気をかかえているという例が多かったように思います。そういった多くの病気をかかえた、高齢者がどんどん増えていくというのはとても大きな難しい問題であると感じました。
介護が必要になった患者さんやその家族の求める医療、ターミナルケアを提供するには家族の協力、介護施設の充実、訪問診療の充実などが必要です。
将来の医療の役割をきちんと担えるような医師になれるよう私も努力が必要だと強く感じました。
今日はこのような貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。
H24.11.7 鳥大医学部医学科4年生 廣田 佳祐
今日の実習では大変お世話になりました。 学外に出る実習は今回で4回目、そして最後でしたが、今までの3回の実習では、訪問診療の見学の機会はありませんでした。そのような状況下、訪問診療というものに対し様々なイメージあるいは興味も持って臨んだ本日の実習でしたが、学ぶことはとても多かったです。多くの患者さんを抱えて、スタッフの方々が車で米子市内を縦横無尽にかけまわる様、出来ることや必要なことは労を厭わず何でもする野戦病院のような姿勢、その他スタッフの方々にお伺いしたり、見聞きした様々の現状などその一つ一つがとても興味深く新鮮でした。
ここで学んだことは将来、分野を問わず具体的には訪問診療に携わる、携わらないに拘わらず役に立つ気がします。例え専門化、細分化した医療に携わる立場になったとしても、野戦病院のようと上で表現した柔軟で患者によりそう医療を行う姿勢は忘れないようにしたいです。医師の方が患者さんの状況を解説してくださることもあり、そこでは多くの医学知識を具体性を持って確認することもできました。
以上のような学習側面の他、とてもおいしいお弁当を準備して下さったこと、車などにも飲み物を準備して下さったこと、昼の勉強会(これも個人的にとても興味のある内容だったのでかなり勉強になりました)、あと個人的に興味のある薬品のパンフレットを取り寄せて下さったMRの方など、今日の数多くの配慮に心から感謝します。
本日はとても楽しく実り多き実習が出来ました。ひだまりクリニックにて実習を行えたことをとても嬉しく思います。
H24.11.7 鳥大医学部医学科4年生 江原 浩明
今日は朝からガッツリ訪問診療というものを見学させていただいた。
普段は外来とか病棟の見学だが、車で出向いて診療するという形態は、はじめてであったため、とても新鮮味があり飽きなかった。
自分は前田先生について回って見学したが「コミュニケーション力が大事」と言っておられ、患者さんが先生をものすごく頼りにしているのを見ると、まさにその通りだと思った。一人で病院に入っている高齢者が多く、会話や診療で患者さんの心をうめているように感じた。
また家族との会話をしなければならない時が多々あり、患者の意志、家族の意志をきちんと聞き出す能力が必要であると、強く感じた。
ALSの患者さんや認知症の患者さん、IVHのポートやインフルエンザの予防接種など、多くを見せていただいた。これを機に今日見たものについての勉強を深めていきたい。またバイタルチェックはできるようになったと思う(当たり前ですが)。
昼の弁当は本当においしかった。
この実習を無駄にせず頑張っていきたい。
