H30.10.10 鳥大医学部医学科4年生 吉本 愛理

H30.10.10 鳥大医学部医学科4年生 吉本 愛理私は今回、地域医療体験実習という授業で、ひだまりクリニックで実習させていただきました。体力的に通院するのが困難な患者さんのもとへ医師をはじめとした医療者が訪ね、定期的に診察を行う”在宅医療”を専門で行っているのがひだまりクリニックです。

高齢化が進む日本において、高齢者の数はこの先どんどん増えていくことが予想されますが、病院のベッドの数には限界があります。そうした中で在宅医療のニーズは今後ますます高まっていくと思います。しかし、在宅医療について学ぶ機会はあまりないので、今回のひだまりクリニックでの実習は、とても貴重な経験になりました。

実習を通じて感じたことは、普通の病院と比べて在宅医療は、より患者さんの懐に入り込んだものだということです。患者さんのご自宅に伺うため、病気だけでなく、生活環境やご家族のことも含めた患者さんの背景を身近に感じることができます。その背景を深く理解し、患者さんだけでなく、ご家族のことも考慮した上で、各々の患者さんにとってより良い方法を選択していくことができるのが、在宅医療の醍醐味であるのかなと思いました。

また、今回の実習で、患者さんに関わる他の医療スタッフとの連携が大切だと改めて感じました。とある患者さんの診察を終え、最後に医師が「何か変わったことや辛いことはありませんか?」と尋ねると、「特に変わりありません」と応えたため、医師が薬を出して帰ろうとした時、訪問看護の看護師さんが「背中がとても痒いみたいで、引っ掻いた後が傷になっているんです」とおっしゃり、医師が背中を見ると、確かに傷になっていました。認知機能がしっかりしていて、不自由なく話せる患者さんでも、医師には直接言いにくかったり、伝え忘れてしまうこともあるのだと思ったと同時に、普段の生活を側で支えている看護師さんからの情報は欠かせないものであると知りました。

実習で学んだことを心に留め、患者さんに寄り添える医師を目指して、今後も努力していきたいと思います。最後になりましたが、お忙しい中、優しく対応してくださったひだまりクリニックの皆様、本当にありがとうございました。

H30.10.10 鳥大医学部医学科4年生 梅田 楓子

H30.10.10 鳥大医学部医学科4年生 梅田 楓子今日は、地域医療体験ということで貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました。私は、もともと在宅医療や総合医にも興味があり、今日見学させていただいて、改めて魅力的だと感じました。

朝のカンファレンスから始まり、スタッフ全員で訪問する方の様子を共有していましたが、約350人という多くの方の情報を「あの方ね。」と把握できるのは、定期的にお宅を訪ね、丁寧に、近い距離で接しているからこそできることだと感じました。

在宅医療にも、画像診断ができないことなど弱点はあるというお話を聞きましたが、訪問診療に同行させていただき、その部分は他の医療機関と連携することで上手く補われていると感じました。さらに在宅医療には、そのような弱点以上にたくさんの強みがあると思います。週に1回や2週間に1回など、定期的に様子をみたり、バイタルを測定することで、その方の変化に気付きやすいですし、お宅に訪問することで介護者の負担も軽減できます。

また、中でも印象に残っているお話は「病院の外来には、本人もそのご家族も取り繕ってくることもできるけど、お宅に訪問すれば、普段の日常を見ることができるため、病気などの原因がわかったりする。また、病気の主症状だけではなく、他の気になる症状も注意してみることができる。」というものです。病院の短い診察時間だけではわからない、患者さんの背景などを知ることはすごく貴重なことだと思いますし、患者さんの負担はもちろん、介護者の負担をいかに減らすかということを考えながら在宅医療を行うことも重要であると学びました。

これから、高齢者が増えていくと思いますが、誰もが1日でも長く家にいたいと思うはずです。そのような中で、医療や介護、リハビリなど、色々な職種が連携することで、より質の高い在宅医療も可能になると思います。また、入院施設とも連携することで、安心感を与えることもできます。夜間や休日でも連絡があれば訪問するということで、今回訪問診療に同行させていただいたのは、7軒だけだったのですが、どの方も先生や看護師さんをとても信頼しているのが伝わってきました。ひだまりクリニックのような医療体制を持つ病院が増えると良いと思いました。

H30.10.17 鳥大医学部医学科4年生 保手浜 裕之

H30.10.17 鳥大医学部医学科4年生 保手浜 裕之今回実習をさせていただいたひだまりクリニックは訪問診療専門のクリニックで、外来診療を一切行わず、患者さんのご自宅に直接出向き、そこで診療・治療を行うという診療形態を取っていました。私自身、訪問診療という単語は聞いたことがありましたが、実際に現場を見たことはなかったので、今回の実習はとても新鮮で勉強になりました。

ひだまりクリニックは鳥取西部で一番多くの訪問診療を行っており、移動範囲については、米子市内はもちろん、境港や日野町まで、ということでした。今回の実習ではそこまで遠くには行きませんでしたが、それでも移動という大変さを実感しました。これを外来に来られる患者さんの立場で考えると、もっと負担が大きいでしょう。この他にも、病院診療では患者さんのストレスになる要素が多いと思われます。訪問診療はそういったデメリットをなくし、患者さんの負担を大いに軽減できる診療形態だと感じました。

今回、実習で一番印象に残ったのは、移動中の車内で前角先生が「在宅医療という形で、病院生活されていた患者さんを『家族のもとに返す』というイメージで仕事をしている」という表現をされていたことです。どうしても、人生の最期というものを考えた時に、私は病院で最期を迎えるというイメージが先行していました。しかし、この在宅医療では、今まで自分が日常を送っていた場所、馴染みのある場所で治療を行い、最期を迎えられるので、患者さんもそのご家族も安心、納得のいく医療ではないかと感じました。

高齢化が叫ばれる今日において、病院のベッド数が足りなくなるかもしれないと言われています。この在宅医療はそういった問題も解決できるので、将来、入院・通院治療から在宅医療に代わっていくのかもしれません。今回この実習で、在宅医療とはどんなものなのか、またその目指す先は何なのかを考えることができました。

この度は、お忙しいところ、ひだまりクリニックの先生方、スタッフの皆様には私たちを快く受け入れてくださり、また親切にご指導いただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。

H30.10.17 鳥大医学部医学科4年生 廣兼 瞳

H30.10.17 鳥大医学部医学科4年生 廣兼 瞳今回の実習では、実際に訪問診療に同行させていただき、間近で見学することができたので、とても勉強になりました。

在宅医療についてはほとんど何も知らなかったので、どんな風に診察をしているのかなと思っていましたが、実際の内容は血圧、採血、聴診などを行い患者さんから話を聞くなどで、内容的には普段の病院での診察と変わりなく、診察する場所の違いなのだということを知りました。また、患者さんのご自宅に行くのだと思っていましたが、介護施設や老人ホーム、高齢者向け住宅などにも行くことを知り、施設の職員の方や施設の看護師さんとの連携なども大切なのだと思いました。

訪問診療に同行させていただいた時に印象的だったのが、先生がご自宅や施設の部屋の様子なども気にかけておられて、患者さんがご自宅でどのように過ごしておられるのかを知り、特に排便、食事、皮膚トラブルなどに気をつけて生活の改善を提案し、治療に繋げていたところです。在宅医療が必要な患者さんは胃瘻や中心静脈栄養をされている方が多いので、患者さんの様子を見ながら経口栄養への切り換えなどの提案は大切なことだと思うし、その判断をするためにも少しの変化や気づきが大切になってくると改めて感じました。また、患者さんだけでなくご家族の方との信頼関係を構築することが大切で、一家全体をサポートしていく必要があることがわかりました。

年々、高齢化しており、老老介護も多い現代において、足が悪く歩けなかったり、寝たきりの患者さんは病院に行くことが難しいので、訪問診療はなくてはならない存在であると改めて感じました。

ひだまりクリニックの先生方、看護師さんをはじめスタッフのみなさんが優しく接して下さり、また、たくさんのことを教えて下さり、とても良い実習になりました。今日は1日、本当にありがとうございました。

H30.10.24 鳥大医学部医学科4年生 島津 大貴

H30.10.24 鳥大医学部医学科4年生 島津 大貴この度の実習では、主に訪問診療を見学させて頂きました。訪問診療を見るのはこれが初めてでしたが、まず最初に感じたことは、訪問診療の患者さんは病棟の患者さんと比べて、穏やかな表情をされているということでした。やはり多くの患者さんにとって、一番落ち着ける場所は自宅であると思います。その自宅で過ごすことができるということは、患者さん、並びにそのご家族にとって何事にも変えられないものがあるのではないでしょうか。もちろん、患者さんに依っては介護が必要であったり、特殊な治療が必要だったり、なかなか簡単に事が運ばないこともあると思います。しかし、その壁をなんとか乗り越え、患者さんが自宅で穏やかに過ごせるように、医療現場の第一線でご活躍されているひだまりクリニックの皆様を拝見し、非常に感銘を受けました。

また、将来医師を志す身として、訪問診療における医師と患者さんとの関係性についても、この実習中に興味深く見学させて頂きました。

訪問診療では、医師と患者さんとは、病院に比べて距離が近いと思います。これは、医師にとっても患者さんにとっても利点があるのではないでしょうか。患者さんは、医師に対して病院よりも気を楽にして接することができますし、気になっていることを医師に相談することもしやすいでしょう。また、一方、医師も患者さんの人となりや生活の状況を直に知ることができ、それによって患者さんの細かな変化や兆候にも気付くことができるかもしれません。以前、私はある先生に「病気ではなく、人を診ろ」と言われたことがあります。訪問診療は、まさしく「人を診る」ことができる場ではないでしょうか。

自宅での療養を希望する患者さんが多い一方で、実際に自宅療養ができている患者さんがそう多くはないのが現状ですが、自宅療養や訪問診療はこれから多くなっていくでしょうし、多くならなければいけないとも感じています。私が将来医師になる頃には、訪問診療はより一層盛んになっているでしょう。そういう意味でも、今日の実習で訪問診療の現場を見ることがことは大きな糧になりました。ありがとうございました。

H30.10.24 鳥大医学部医学科4年生 飯橋 直太

H30.10.24 鳥大医学部医学科4年生 飯橋 直太今回、地域医療実習にて、こちらのひだまりクリニックに来させて頂きましたが、在宅医療だけを行う診療所は初めてでしたし、そういう診療所があることも恥ずかしながら知りませんでした。実際、日本に強化型の在宅医療支援病院はそれほど多くないですが、今回の実習で在宅医療支援病院にかなり需要があることが実感できました。地域医療実習は今回で3回目で、1・2回目に行かせて頂いた場所も訪問診療を行っていたのですが、やはり外来をしながら在宅医療も行うのは、医師・看護師にとって大きな負担となっていたことは感じました。なので、ひだまりクリニックのように在宅医療一つに絞った診療所があることで、外来を行う診療所も負担が減り、良い医療環境を作るのに大変貢献していると感じました。また、在宅医療専門に行うことで、午前中でも患者さんや介護者からの要請に応えることができ、自宅あるいは施設に向かうことができるのは、強化型の在宅医療支援病院の大きなメリットです。24時間いつでも対応してくれるというのはやはり患者さんにとって心強いですし、在宅医療というものを信頼してくれることにつながったりすると思います。これから、こういった在宅医療を行う施設環境が全国的に必要になる時代になると思います。それに向け、自分たちも積極的に周知させ、在宅医療に携わっていかなければならないと感じました。

とは言うものの在宅医療を効果的に行う為には、沢山の問題があると思いますが、ひだまりクリニックではきちんとした体制が整えられていました。毎朝行われる全体のカンファレンスでは、前日の訪問診療のことを全て話すことで全員がある程度の情報の共有をすることができます。それらは電子カルテに事細かに記載されており、担当が違う患者さんの訪問診療も十分に行うことができます。また、患者さんの介護の人が患者さんの様子・病状の変化等を記載する“CARE NOTE”というものがあり、医師・看護師が患者さんの状態を正確に把握するのに大変役立ち、ケアマネージャーとの情報共有にも一役買います。そして、何よりも患者さん、そのご家族、施設の介護者などとのコミュニケーションがとても円滑に行われていたのを強く感じました。在宅医療を行う上で最も大事だと言っても過言ではないことだと思うので、在宅医療を行うのに素晴らしい体制が整っていると思いました。

最後になりましたが、今日一日色々ご教授、並びに体験させて頂きありがとうございました。

H30.10.31 鳥大医学部医学科4年生 藤井 真衣

今回、訪問診療しか行っていないクリニックを初めて見学させて頂きました。
まず、朝のカンファレンスでは、先生方と訪問看護師の方々が前日診察した患者さんについて情報を共有するところを見せて頂き、その患者さんの多さに驚きました。また、その日診察する患者さんについても、ご自信が担当されない部分も含めて共有されており、複数の医師がいてもスムーズに往診できる理由を垣間見ることができました。

続いて、午前中は、福田院長先生の往診に同行させて頂きました。患者さんの状態を確認だけではなく、ご家族の話にもじっくりと耳を傾け、介護の負担を軽減するツールを提案するなど病院での診療よりも日々の生活に密着した診療をされているという印象を受けました。また、薬局の方が同席されたり、介護施設と連絡を取られていたりと地域包括ケアの実際の様子を目にすることができ、多職種とのコミュニケーションの大切さを実感しました。午後は前田先生の往診に同行させて頂き、ひだまりクリニックの看護師さんだけでなく、特定施設の看護師さんとも協力して患者さんと向き合う姿を見せて頂きました。たまたま面会に来られていたご家族の方が、久しぶりに先生に会えたと喜んでおられる様子を見て、毎回顔を合わせるわけではない方とも信頼関係を築けていることに感銘を受けました。

今回実習させて頂くまで、在宅医療というと医療度の低い患者さん、終末期の患者さんに対応し看取るというイメージでしたが、ひだまりクリニックでは医療度の低い患者さんに限らず幅広く診療されていて、事前のイメージを良い意味で裏切られました。長く暮らした家で最期を迎えるか、高度な医療を受けられる病院で迎えるかは対極にあるものだと思っていましたが、ひだまりクリニックのようなクリニックがあれば、この二つの良いとこどりができるのではと感じました。今回の実習をきっかけに、在宅医療についてより深く学んでいけたらと思います。

最後になりましたが、福田先生をはじめとするひだまりクリニックの皆様、学生の見学を受け入れてくださった患者さんとご家族の皆様に、心より感謝申し上げます。

H30.10.31 鳥大医学部医学科4年生 矢子 昌美

この度は、地域医療実習の一環として訪問診療の現場を見学させて頂き、誠にありがとうございました。地域医療実習では、別の実習先のクリニックにて訪問診療に同行させて頂く機会はありましたが、それを専門にしているクリニックではなかったのでとても新鮮でした。

まず、最初のカンファレンスが私が思っていたものとは異なり、前日の申し送りがメインだったので、先生の話をききながら色々な患者さんがおられるのだと知りました。
実際に訪問診療に同行させて頂くと、患者さんとそのご家族との関わりが非常に深いというのが印象でした。体調が良くない中で通院するとなると、患者さん本人だけでなくご家族にも大きな負担がかかってしまいます。在宅医療を選択することで患者中心の治療であったり、自宅で治療できる安心感があったり、外来では緊張しがちで診察に集中できないけれど自宅ならそんな緊張感もなくリラックスして診察を受けられるなど、様々なよい面があるということに気付かされました。また、患者さんやご家族になるべく多くの情報を知らせてもらうとなると、医師は信頼されなければなりません。どのようにして信頼を得るかは医師の技術だけが重要なのかと思っていましたが、先生の話を聞いていると、もっと多くの要素があって日々工夫しながら患者さんと関わっているのだと分かりました。

人間は必ず”死”に直面するものですが、最期の瞬間に自分がどうなりたいかと考えると、病院で一人静かに亡くなるよりも家族と一緒に時間を過ごすことができる方が幸せだと思います。私は将来、在宅医療に携わることになるかどうかはまだ分かりません。しかしながら、患者さんとの関わりの中で在宅医療という選択肢を挙げることはどの科に進んでもできることだと思うので、患者さんの気持ちや必要な治療を考えながら今回の実習で学んだことを忘れず、患者さんとの関係を築くことができる医師になれるよう学業に励んで参ります。


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著者:ひだまりクリニック院長 福田幹久
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